元地方国立大理系女子大学生の就活と研究の垂れ流し

理系院生にしては就活をやった方だと思うので、どんな場所を受けたのかまとめてこうと思います。また、修士というものについても研究大好きではない自分と研究生活をどう折り合いをつけたのか(つけられてないけど)書いていこうかなーと

研究はつらかった

研究生活はつらかった。

学校に行くために薬を飲んだ時期もあった。

学校に寝泊まりした時もあった。

 

今働いて思うけど、あの生活、あの環境は異常だったんだなと。

就活させてくれているからまだましだけど、院生活はつらかった。

まだ、大して仕事を任されていないからだろうけど、

今は心身の状態がとても良い。

 

学部卒の人に、院卒は給料高くていいなと少し言われるけど、

当然だろうよ と思う。

こっちは無給で科研費要員として、

この国の研究成果の餌食になってた時期があるんだから。

そりゃああんたらよりソフト面でも技術面でもちょっとは使えるし、

変に希望も持っていない分地に足ついて仕事をします。

 

学校に滞在し始めた

修論の草稿の締め切りが月末なので、学校にとまることにした。

全然なのでで前後がつながってない文章だな。

 

どうせ研究以外をやったって、ああ研究やらなきゃって楽しめないわけだし、

ならばすぐに取り掛かれるように学校で過ごすことにした。

 

とにかく、学校へ行かなきゃっていう思いを抱かなくていい。

あと、1時間後に出よう、いやあとちょっと、もうちょっと、あと30分!

とか言っているうちに出発するまでに3時間たってしまうようなことはなくなった。

 

寝袋で寝るのも、山感があって楽しい。

近くの温泉にも雪道ラッセルしていくのも楽しい。

学会

学会に参加してきた

結果、めちゃくちゃ楽しかった。

 

今まで自分の研究内容に近い人と、物理的に交流をしたことがなかった。

直接研究内容について議論ができるのは楽しいものだと知ることが出来た。

ディスカッサーの人には、今日聞いた中で一番面白い研究内容だったよ

とも言ってもらえた。

 

この研究内容は急遽M2の初めから与えられたもので、

急に研究内容が変わったものだから、研究成果としてきちんとまとめられるのかどうかとてつもなく不安だった。

 

研究内容変更の時期が就職活動の時期と重なっていて、

両立できなくて不安な時期もあったし、

就活が終わって、研究に本腰を入れた時も、

学会の要旨の提出までに結果が全然出ないし、先が見えなくてつらかった。

私の研究科は学会参加が修了要件だから、出れなかったら就職できないなと

ちょっとプレッシャーがあったけれど、それよりも

5月に就活が終わって、6,7月は毎日研究漬けで、7月末の要旨締め切りまでは

とにかくがむしゃらに頑張ろうと思っていたところ、

7月26日に、締め切りが8月末になると連絡がきた。

目に見えていたゴールに向かってラストスパートをかけていたら、そのゴールがいきなり遠くまで持っていかれて、ギアをチェンジできなくなってしまっていた。

急にプツンって。

 

確かにアカデミックな学会では要旨の締め切りが延長されることがよくあることは知っていた。でもせいぜい1週間くらいだと見込んでいた。

あと1か月、この追い込みの状態を続けなければいけないのかと思ったら、急に学校に行けなくなった。

8月1日の朝に急に布団から出れなくなった。

あ、やばいなあって。

学校行って、これやってあれやって月曜の進捗で報告して、研究前に進めないと

要旨提出できないのに。

 

8月はそのまま立ち直れないまま締め切りが過ぎてしまった。

 

切れてしまってからも、

9月末の学内発表やって、10月11月は学会の準備して、

12月は学会発表して、2月までは修論に向けて最後のまとめをして

ああ、これからは忙しくなるばかりなのに、

動かなきゃいけないのに

 

ってなっていた。

こうなると駄目ね。

休まないとなのに休めない状態が急に来てしまう。

 

とりあえず、遅れて要旨を提出できる枠があるというのを知ったので、

精神科にいって、とりあえずお薬をもらって学校に行くようにした。

こういうときは、なにかきっかけがないと行けない。

薬は、きっかけだと思って飲んでた。

べつに、実際効くかどうかはさして重要じゃない。

とにかく何かきっかけが欲しかった。9月中旬から無事に行けた。

要旨も出せたし、学内発表もできた。

8月末からはゼミの担当もあって、自分の研究内容ではないけれど

研究活動に戻れていたのもよかったのかもしれない。

 

でも、やっぱり学内発表の前とか、学会前の準備とか、

とにかく指示が変わるし、メールは無視されるし、

本当にきつかった。

 

同期は、先生との関係もあって学校に来れていないけれど、

研究内容がかわっていないから、学会に出なくていいし、

なんで自分だけこんな苦しまなきゃいけないんだろうってなってた。

でも、研究室のメンバーは、

同じ担当教員の学生はほぼほぼみんな苦しんでるから、一人じゃないし、

修了した先輩に、学校行けなくなったときに連絡とって、

話を聞いてもらったときも、やっぱり同じように苦しんでいたと知った。

相手は、普通の大人じゃないって、就職したら、そういう人は圧倒的に少ない

というかいないよって言ってくれた。

 

研究室という特殊な環境、アカデミックという環境、修士学生という経済的に恵まれていない環境、それに加えて教授の人間性の特殊さが相まって、

バランスが崩れると、容易に学校に行けなくなるような環境だった。

 

でも、何とか学会で報告出来て、

外の人につながると、

すごくオープンにディスカッションが出来た。

外の世界は明るかった。

明るく研究をしている人がいるんだなって知れてよかった。

 

アカデミアから離れるのが少しさみしかった。

学会楽しかったことをゼミで報告すると、

教授は研究は楽しいものなんだよと、

なんでみんな苦しそうに研究するのかわからないって言ってたけど、

あなたが原因なんじゃないかな。

 

とにかく

残りあとちょっと、

わたしはスキルを身に着けて、この研究室を出ていく。

面白い研究成果を与えてくれたのは感謝します。

図書館って最高だな

院生だから研究室に自分の机があるのだけれど、やっぱり図書館が好きだ。

色んな本に囲まれて、自分のことに集中している人たちが程よい距離にたくさんいて。

一人じゃないという安心感の下に、一人で居れるから。

 

研究室も環境良いんだけどね。どうしても研究に関係のある本ばっかりでちょっと窮屈。でも、机は180cm幅でとても恵まれてる。この机の広さで研究室を選んだといっても過言ではない。

 

 

研究に戻ろう

明日は研究室で先生と話さなきゃいけない。

学部生のころからとにかく教授とはうまくやれてこなかったし、これからも上手くやれるとは思わない。

ただ、就職も決まったから修了はする。

でも、私はもう無理に頑張ることはしない。

先生と上手くやれなかろうが、話合いでもその場を上手く収めようとしなくていい。分からないことは分からないという。面白そうだったらやってみる。でも、睡眠時間を削って、自分の心を痛めつけて、他の人と会う余裕をなくすほどまでやる事じゃない。

むしろ、そうしていた期間は心がやんで、涙が止まらなくて、頭も回らなくて、すべての時間を研究に使おうと思うほど、何でもかんでも手当たり次第におこなおうとしていて、研究が全く進まなかった。

明日からは9時登校18時帰りを徹底しよう。

NTTコミュニケーションズ

なぜNTTコミュニケーションズを選んだかの本音

NTTコミュニケーションズはIT業界のエージェント業をやっている人に、エージェントとしてではなく、1個人としておすすめのIT企業の一つとして教えて貰った。

おすすめというのがどういう観点でおすすめなのかというと、技術力のある社員を育てようというカルチャーはありつつも、新卒採用の時点でそこまで技術力の有無をそこまで要求しないという点。

というのも、私は手を動かすSEとして働きたいという気持ちがありつつも、マネーフォワードの専攻におけるプログラミング試験で落ちてしまうというレベルなので、現状技術力が十分無いにも関わらず、技術系の職に就きたいというパラドクスを抱えていた。そういった背景を話すと、web系の企業ほど技術力を新卒に求めず、更に私の持っている地方国立大理系院生という学歴を割と生かせて、かつ入社後に技術を伸ばす経験が出来る企業として以下の企業を挙げてもらった。

就活を通じて、また、周りで激務で働いている人たちややめてしまった人たちの話を聞くにつれて、残業が35時間を超えるような働き方をする会社は無理だと思うようになった。残業35時間は激務ではないという人はいるかもしれないけれど私は無理。ということでこの企業の中で探していくと、確かNTTドコモとコミュニケーションズの平均残業時間が30時間を下回っていた。という流れでNTTコミュニケーションズを知った。

NTTコミュニケーションズ 第一次選考の振り返り

Human resource部の方2名 年目は15年目位の方々かな。

OB の方もそうだけど、とにかく気さくな人が多く、自然な感じで面接が進んでいきました。

この会社の「日本企業の技術系のおじさんの真面目にちょっと楽しい感じの雰囲気」が、私は好きです。

 

・名前と所属

・ES読ませてもらったけど、研究ではどんなことしたの

・研究で学んだこと

・どんなキャリアを進んでいきたいか 

・逆質問でお二人の経歴を聞き、社内について少しお聞きした

NTTコミュニケーションズの選考で予想される質問

予想される質問や、アピールするべき内容は以下かなと思う。抽象的だなと思われる部分は突っ込まれるので、深堀されたいところはあえて抽象化する。もしくは抽象化してその部分の質問をされるとアピールに繋がらないような場合は、あえて具体的に言ってしまうと無駄に時間を割かれなくて済む。

  • 自己紹介
  • 志望理由
  • どのようなキャリアを積みたいのか
  • 学生時代何を頑張ったか
  • どのような研究を行ったか
  • 研究で身に着けたスキル(ソフト面もテクニカル面も)
  • 今後の研究の予定
  • 自身の強み 強みをどのように身に着けたか
  • グローバル経験

NTTコミュニケーションズの選考で気を付けるべきこと

この会社の面接は30分位として枠が組まれているが、面接官側としては20分位で学生のことを聞きたいという気持ちでいるらしい。

また、特にコロナでリモート面接が主流になってからは次の時間帯がタイトに決まっているため、30分の枠できっちり面接を終わらせなければならないという思いがあるよう。そのため、限られた時間(約25分弱)で自分のことを理解して貰わなければならないため、かなり質問を用意し、質問に端的に答えていく必要がある。

また、評価される点としては、きちんとこの企業について理解しているか、また、技術系の学生であれば、企業について理解したうえで自分が専門とした領域で得たことをどのように生かせるのかといった点、また、グローバルな経験に関しても評価される。

NTTコミュニケーションズはグローバル?

NTTコミュニケーションズは最近、NTT Ltd.へ国際業務部門が分けられたが、基本的にはNTTコミュニケーションズ内部の人と同じで、一応組織として分かれているといった感じ。なので、グローバルなことをやりたい、グローバルな経験があるというのは、分社化したとはいえNTTコミュニケーションズにおいてアピールできる点である(2021年現在)。

NTTコミュニケーションズの選考は不透明?

結構学生によって面接の回数や、返事の速さなどは違うようです。企業側も、限られた期間の中で、限られた採用枠に多すぎも少なすぎもしない人数を採用しなければならない。しかも学生側には蹴られるかもしれないし、蹴られないかもしれない。おそらく、他の企業と比べてもそういった最終的な入社人数というのに遊びが無い会社なのかもなので、この学生は判断が微妙だな…という学生に関してはとりあえずキープという対応になってしまうのだと思います。

また、面接の時間が短いという点にも関係しますが、この限られた時間の中で自分をアピールしきれないと、結局この子は良く分からなかったな…という扱いになってします。結構外資系やコンサルの面談で1時間という長い面接では、深堀に深堀を重ねられるという面接が多い一方、この会社の短い面接時間で、質問の回答で端的にアピールしつつ、聞かれていないけども自分ではアピールしたい部分を入れ込むというのが、重要になってくると思います。

NTTコミュニケーションズの人たちのコミュ力

ネットでNTTコミュニケーションズに関する情報をあさっていると、昔の合コン記事で、「NTTコミュニケーションズの社員はコミュ力が高い」というどんなダジャレなんだよという内容があるけれど、実際お話しすると、お喋りをすることが苦じゃない人が多い。

また、これは凄く感覚的な話になるけれど、抽象的な話になってしまうときにも、あ、この人は具体的にはこういったことを頭に浮かべてるのかなというのが分かる人が多かった。これは、もう感覚的な問題なのだけれど、バックグラウンドが少なからずみんな異なる中で、同じ日本語を話していてもどうしても話が通じづらかったり、分かりにくい人っていうのがいると思う。ただ、そのバックグラウンドが似ているっていう要因だったり、バックグラウンドが違う人にも上手く物事を伝えようという気概があるか無いかで、コミュニケーションの取りやすさが段違い違うと思っていて、この会社には通じやすい人が多いなと思った。たまたまそういった波長の合う社員さんに多くエンカウントできたのかもしれないけれど、割と会社の中でも部署が分かれていながら、縦割りを横ぐしに進めるプロジェクトの時には背景の違う人と共同するというのが多いのかなと思った。

 

 

PwCあらた監査法人 公認会計士育成採用の体験記

PwCあらた監査法人公認会計士育成枠とは

PwCあらた監査法人公認会計士育成枠は約2010年頃から採用が始められたフローである。この枠では、今までに公認会計士を目指した背景が無い人も採用の対象となっており、採用された暁には、大学/院卒業後2年の間給料を貰いながら、業務を全くせず、公認会計士資格取得(短答試験&論文試験の突破)の勉強のみに専念し、更に予備校の費用も会社側に負担してもらえる。こんなお得な就職枠があるなんて!そう思って私はこの枠に応募した。

 

私は理系の大学院生であり、修士1年まで公認会計士を目指したことはなかったが、最終選考まで進むことが出来た。落ちてしまったのだけれど。

 

この採用枠の認知度は私が就活をしていたころは低く、就活時に公認会計士として働いている人に仕事を教えて貰う際にも、このようなお得な採用枠があるとはあまり信じてもらえないこともあった。なにせ、殆どの会計士の方は大学1,2年生の頃に公認会計士試験の勉強を始めたり、卒業後に資格学校に通ったりして、就活は試験合格を引っ提げて行ったような人たちだから。

 

 採用フロー

以下、私が受けた選考過程を時系列で書いていく。

注意すべき点としては、インターン参加が本選考参加に必須である点。(インターンは複数回開催されていますが、一度インターンに落ちると再度のチャンスは無いようです)

8月初旬:LabbaseからPwCあらた監査法人の人事部からメッセージ…

この時点での私の公認会計士に関する知見は、「監査法人って何?」「”PwCあらた監査法人”って、会社の名前の中にひらがな三文字があるけど、なんか怪しい会社なのかな?」というレベルの知識。Labbaseからのメッセージで紹介された職種紹介のページから、割とお堅めな業界なのだと理解。そのため、次回の人事との面談に向けて髪を黒めに染めた。

8月中旬:人事の方と面談…

選考というわけではないかもしれないけれど、この人事の方は本選考の人事面談も担当されていたので、選考に関係ないというわけではないと思う。この面談の目的は、あらた監査法人の様々な採用枠について教えてもらうことだが、人事の方は特に公認会計士育成枠担当だったので、特にこの採用枠がプッシュされる。特にこの時点では、公認会計士について事前に調べて臨んだわけではなく、純粋に人事の人とお話ししたり仕事について1時間ほど聞いたりした。

9月初旬:OB面談...

人事面談の際に、より詳しく業務について知りたいと思うからとOBの方を紹介していただく。監査について詳しく教えていただく。

9月末:インターンシップ選考締切…

インターンシップ応募の準備は以下

  1. 動画の投稿...お題「AIで公認会会計士の仕事がどのように変わるのか」について1分間の動画を投稿。次の月のインターンシップ選考のお題は「どのようにすると女性の公認会計士を増やすことができるのか」といった内容だった。実際に公認会計士や監査業界が直面している課題がお題になっているのだろう。
  2. 具体的にやってみたい公認会計士の業務と理由
  3. WEB適性検査を受検
2日後にインターンシップ選考の結果が来た

通ってた。

10月頭:1dayインターンシップ(10:00~18:30)…

財務諸表の読み方について座学を受け、その知識を基に、どの企業を買収し、経営していくかを考えて発表する、といったグループワークが行われた。このインターンシップにおいて少し目立てると選考に有利に働くよう。後日高評価を頂いた旨のメールを頂き、評価された点としては「論理性」「コミュニケーション能力」「積極性」であったとのこと。これにより、特別に先輩社員の方との特別面談の機会を頂く。

10月中旬:社員の方との個別面談…

こういった社員の方とお話がしたいといった旨を事前にお伝えして、その希望に見合った社員の方との面談の機会を頂いた。

10月中旬:インターン参加者全員に向けたイベント…

若手からベテランまでの社員の方のお話をお聞きすることが出来る。

10月下旬:GD体験会+若手座談会…

抽選制らしい。2時間ほどの間に

GD体験会→1チーム5分×2チームの発表→フィードバック→若手座談会

が行われた。かなりGDをまとめるのが上手いチームでは納得感のある成果が発表されていた。私の属していたチームはそんなに綺麗にまとまっていたわけではないけれど、議論はみんなが行えていたと思う。発表に対する質問に積極的に答えるなどした。

10月下旬:グループディスカッション本番(1時間15分)…

たしかお題は「プロフェッショナルとは」みたいなことだったような

11月上旬:GDの結果来る

通ってた。

11月下旬:ES提出…

ここにきて今更感があるがESの提出。内容は

公認会計士育成採用職を志望する理由(300字)」

「チームで活動した経験、その際の自分の役割と成果(300字)」

志望する理由について書いたことは、・会計士の職が誠実さが求められる職である事へ魅力を感じたということ・専門家でありながら他業界の知見を広く身に着けられること・この会社の社員の魅力・制度としての魅力、といったことを記載した。

身近な人達に添削をしてもらう前に送ってしまい、後々このESを読んだ人からは構成が分かりにくい、会計士以外の職も誠実さが求められるではないか等々、指摘がたくさんあったESだったが通っていた。おそらく、前のGDや面談での評価がある程度頂けていたためだと思う。

この時期学会参加直前で全意識がそっちへ向かっており、ESの存在を忘れていた。締め切り前に人事の方からのお電話があったので間に合った。

11月下旬:フェルミ推定+1次面接(2時間)…

中堅の社員の方との面接。

  1. フェルミ推定のお題は「昨年売れたビニール傘の本数」。場合分けの指摘などもされたが、その点を受け入れて対話をするように心がけた。結論で出た本数を後で確認してみたら、実際の本数と比べてみたら全然違った。まあ論理的にに筋道立てて話せていたらいいのかもしれないけど。
  2. 面接フェーズで聞かれたことは「自己紹介」「今まで頑張ったこと」「つらかったこと」「志望理由」「がくちかについて」「研究内容」「逆質問」。担当の中堅の社員さんは、かなりそっけない方だったので緊張した。面接中に首を回すなどされていたため、つまんない私の話に突き合わせてしまってすみません…って感情と、あ、ヤバイ落ちたかーーって感情が沸き上がった。焦ってしまい、言葉が詰まってしまったりもした。まあでも、楽しんで受けるしかないなと気持ちを切り替えて明るいトーンで話すことは意識していた。特に、研究の話を楽しい感じで話していたら、この話に乗ってくれた。逆質問で実際の働き方についてお聞きした際には、仕事内容について割と生き生き話してくれた。この面接も、あまりうまくいったように思えなかったけど通ることが出来たのは、それ以前のインターンやGDを評価していただけていたからなのかもしれない。基本深堀はされない方だということが途中から分かったため、自分で詳細に話すことを心掛けた。人によって面接の仕方違うからいい感じに話すの難しいよね…。
12月頭:フェルミ推定+1次面接に通ったことが通知された
12月中旬:人事面接(1時間)…

前回の社員面接とは異なり雑談形式。

  1. 「志望動機」…ESを基に深堀されていく。それに絡めて就活の軸、他の志望業界について聞かれる。第一志望である旨を伝えると、その点のアピールを求められた。また、社員の方に勉強熱心な方が多い点を述べると、具体的にどの社員さんか聞かれ、3名ほどお答えした。→もともとイベントを通じて、○○さんのお話がとても心に残っていますとかを告げる方であり、就活イベントを通じて社員さんの名前をなるべく覚えるように意識はしていた。この選考に限らず、心に残った社員の方や、OB訪問でお世話になった社員の方の名前を覚えておき、伝えることは重要だと思う。もともと人の名前を覚えるのが得意なタイプではないが、社会人になってからも名前を覚える点は気を付けたい。
  2. サークル活動について、中学校の経験まで最終的には遡るほど深堀してもらえた。
  3. リーダーシップ経験…定番の質問であるにもかかわらず、きちんと振り返れておらず、しどろもどろな返答になった。面接慣れしてないね、とご指摘を受けた。これに限らず、自分の経験が整理されていない点、結論ファーストで話すようにとの指摘を受けた。GDやインターンシップでの成果をかっていただけていたようだったので、面接では(悪い意味で)ギャップがあったとのコメントがあった。ただ、これは、これらを改善して次の面接に通ってほしいという気持ちが込められているように思った。ありがたい。この指摘は、後々この採用枠に落ちてからも意識した。
1週間後に通った旨の通知
1月上旬:パートナー(役員)面接①(1時間)…

聞かれた内容は以下の通り

  1. どうして公認会計士になりたいのか…

    公認会計士の魅力2点
    1. 監査を通じて健全な経済活動を支えることが出来る点。また、そのために誠実さや正当性が強く求められる職である点
    2. 会計のプロとして、世の中をよりよくするビジネスや技術を持った企業をサポートできる点

    →御社の魅力
    公認会計士育成採用枠にも表れているように、人材の多様性を重視している点。変化がはげしい現代においては多様性のある人材を保持する企業が、成長/生き残ると考えるから。

    →御社の人の魅力
    選考過程を通じて様々な社員の方と接触する機会があった。価値提供のために勉強熱心な方、専門職として職に誇りをもって働いている方、会計士として生き残るため何を+αにしていくべきか模索されている方々が多く、刺激を受けた。そういった方々と仕事を一緒にしていきたいと思った。

  2. 公認会計士の主な仕事について理解しているか…

    →監査に関して答えた 監査は財務諸表などに信頼を付与することで、ステークホルダーが信用できる情報を世の中に示すインフラのような役割を果たす。これにより、企業間・株主などが適切な意思決定が出来る。

  3. 監査とアドバイザリー業務の違い(監査は信頼に足るものか審査する、アドバイザリー業務は、信頼に足る経営状態を一緒に構築していく、もしくは信頼に足る経営状態の示し方が出来るような手伝いをする)を簡単にしてくださった。その上で、「どうして公認会計士になりたいのか」に対する私の回答は後者(アドバイザリー業務)に関しての意味合いが強いということなのだろうか?

    →この質問に対しては、はいとお答えした。そのうえでどうしてアドバイザリー業務に強く興味があるのかについて、サークル活動での経験を回答した。(素晴らしいビジネスアイデアを持つ学生が多いことに刺激を受けた。私が行ったこととして、彼らがより活躍できるよう運営をしていくことにやりがいを感じた)

  4. 他にはどのような業界を志望しているのか…データサイエンティストとしてデータ解析を受託する企業、及びITコンサルにおけるデータ解析職。また、フィンテック企業のSE職
  5. これらのデータ解析職と公認会計士との軸はどのような点で一致しているのか…様々な企業が抱える問題を、専門性を持って解決するという点において一致している。異なる点としては、異なる点としては会社のビジネス全体のフローに関わることが出来る点において公認会計士はデータ解析職とは異なる。
  6. 長い人生、1日10時間ほどを占める職なので、本当にやりたいことをやるべきだと思うが、公認会計士という職はそうなりえるか…

    →はい。会計に関する専門知識を提供することによって他の人のやりたいことを支えることが出来ることは、私にとって大きなやりがいになると感じる。

  7. あなたにとって人生で大事にしていることは何か…お答えはしたが、この質問は就職面接でしていいことなのか?と今は思う。というのも現在の就活において人生観に関わる内容はあまりよろしくないとされているから。※1こういう質問ダメって言われたらどうやって人となりを理解するんだよー、とも思うけど、具体的にどう行動したのかを聞いていくしかないと思う。頭でどう思っているかより、どう実際に行動しているかの方が信頼できると思うし。
  8. コロナの対策についてどう思うか…

    →感染者数が多くなればそれだけ重症患者は増えていくと思うので対策はすべき。ただ、飲食業についてはかなり痛手になっていると思う.その際の支援として、前回GoToイートなど支援があったが、紙媒体と電子媒体の2つがあった。消費者としては便利な電子媒体を使うと思う。しかし、電子媒体が使えるようなシステムの導入は、個人経営や、コロナで経営が急に上手くいかなかった会社にはハードルが高く、それにより余計に規模の大きな飲食業界に人が流れ、格差が生じてしまうのは本来の制度の目的を果たしていないと思う。

採用選考に収集してはいけない個人情報の具体例

上記で書いた、これって就職面接でしていい質問なのか?※1という点について。

以下、採用選考において雇い主が収集してはいけない情報について。

大学生協からもらった冊子に書いてあった。

採用選考に収集してはいけない個人情報の具体例

・人種、民族、社会的身分、門地、本籍、出生地、その他、社会的差別の原因となる恐れのある事項

例)本籍地、出身地、家族状況(学歴、職業、収入等)、性別、年齢など

・思想及び信条

例)思想、人生観、生活信条、支持政党、購読新聞・雑誌、愛読書、尊敬する人物、社会運動(学生運動等)に関する情報など

その中で具体的な質問の例として、

 ● 思想・信条、人生観、尊敬する人物、支持政党に関する質問

     ・どちらの政党を支持していますか? 

     ・好きな言葉は何ですか?

     ・購読新聞を教えてください

(働くみんなにスターターBOOK 日本労働組合総合連合会 労働相談センター発行)

 

この面接の振り返り

→抽象的な質問が多く、この人はどういった考え方をする人間なのかがとても見られているなと思った。そのためパッと即答できない場面があったが、そのような内容においては、「少し時間を下さい」と言えるといいなと思った。あと、最近の時事問題に関して理解が低いなと思ったので、この後から日経新聞を学生無料の期間で読むようになったのと、ラジコで日経電子版ニュースを聞くようになった。この習慣は今でも続いているので、良い機会だったと思う。

1月中旬:最終面接(1時間)…

パートナーの方と人事部長の方との面談。

2月頭最終面接に落ちたことが通知される

最終選考に落ちたのは、

  • 企業の方向性に沿ったアピールが出来ていなかったこと→IPO関連の業務に興味があったが、あらた監査法人はこの方面に力を入れていないと知っていたのに、わざわざ言ってしまった。ここはリスクを取るべきところではなかったと思う。
  • 面接を担当された偉い方に関する情報を会社のHPで見ていたものの、経歴を違う人のものと間違えて記憶しており、それを露呈してしまったこと
  • 意欲や努力を言葉で示せなかったこと→「監査や公認会計士について理解があるけど、これはどうやって得たの?」と聞かれたときに、「インターンシップなどイベントをたくさん設けて頂いたので知ることが出来ました」と、この会社からの情報提供による受動的な知識だと言ってしまった。確かに財務諸表や公認会計士の会計監査やそれ以外の仕事に関して、イベントで知れたことは多かったが、本当は自分自身で努力して身に着けたものが多かった。研究の合間を縫って図書館で本を借りて読んだり、東芝不正の本を買っては読んだり、公認会計士関連のサイトを読み漁ったり、縁もゆかりもない経済学部の先輩や、後輩や、その人達に繋げてもらった社員の方や、父親から紹介してもらった他社の会計士のベテランさんの方々にお話を聞きに足を運んだり…それらの努力全てを無駄にすることを言ってしまった。自分の努力をきちんと相手に伝えることが出来るようにならないと、きっと、社会に出てからもきちんと認めてもらえなくて大変だろうし、これはこれで良い機会だったのだろう。私は、「テスト勉強?あんまりちゃんとやれてないなー」って言いながら割とやっているタイプで、やってきた努力をきちんと言うのが得意じゃない。ちょっと話がずれるけど、この実際やってるのにやってない発言って揶揄されがちだけど、勉強すればするほど自分の知識の至らなさが分かってくるから、まだまだ充分に準備できてないって言ってしまうのって世間で言われるほど別に悪くなくない?

などなど、落ちた理由になりそうなことが思い至るけれど本当のところは分かりません。

この会社に対する感想

自分の考えはこうだ!というものを持っている人が多い。イベントにおいても、原子力発電に対する考えだったり、コロナに対する考えだったり確固たる意見を持っている人が多かった。資格を取り、手に職を持つ個人として独立した人たちの集まりだからなのか、多様な考えを持つ人が集まっているなと思った。

また、常に勉強をする人たちが集まっており、公認会計士の資格にとどまらずアクチュアリの資格に関しても常日頃同僚同士で情報を交換し合っている雰囲気を垣間見ることが出来た。この環境にいたら常に成長し続けられるんだろうなと思った。今となってはこの企業に落ちて、もう一度自分がどう働いていきたいかを考えたときに、私はそんなにずっとは頑張り続けられないなとも思ったから、落ちて良かったのかもしれない。まあ受かってたら受かってたで、頑張っていたとは思う。

一つ引っかかったこととして、この会社の会計士の人たちがしばしば発する「優秀な人たちと働くことが出来る」、「君は優秀だ」みたいな言い方。昔、カルト的で且つ「優秀」という言葉を多用する集団に踊らされたこともあって、過度に人を褒めたりする集団に少し拒否反応がある。そして、優秀って言葉を使う人って、他人を評価する際に自分を少し上に置いている気がするので、あまりずっと近くにはいたくないなあと思う。落ちたから言えることだし、人によって違うし。でも率としてはなんだか高いなって思った。優秀な人と働きたいと思っている人にはとても適した場所だと思う。

 

もう一つ引っかかったことは、女性の公認会計士を増やしたいという思いが強いなという点。この文章だけだと別に引っかかる事じゃないけれど、選考の中で「なんだったらこの採用枠の合格者を全て女性にいしたい」という発言があった点に引っかかった。本音がポロっとしてしまっただけで、実際にそうしているわけではないと思うけれど、言われた時には、「私が女だから下駄はかせてもらって選考に残ってんのかな」と思ってしまった。言われて嬉しいことではない。

今の社会全体として、女性がキャリアを積む方向には追い風を受けているから、それに乗ることも悪いことではないと思う。ただ、実績が無い女性を上に押し上げたときに、じきに損を被るのは女性。柄にもなく主語が大きい話をするのは得意じゃないんだけど、やっぱりモヤっとする。

 

悪い点も述べたが、この会社の人事のおじさんは凄く楽しいし、こんな風になりたい!という強く惹かれる人もいた。ほかの企業だと、良い人が多いな~というかんじで、特定の誰かに強く惹かれる!というのはあまりなかった。

 

色々天秤にかけたときに、卒業後2年勉強に集中できて公認会計士という手に職が得られるというのはとても魅力的だった。PwCあらた監査法人以外に、EY新日本でも、公認会計士試験を突破していない人を採用する枠があるのだけれど、そこは9時ー17時で働いて、その後に勉強するという公認会計士取得キャリアだった。私は、働きながらの勉強を26-28歳の時にやりたいかというとそうではなく、こちらには天秤が傾かなかった。きっと、勉強に集中した場合よりストレスが大きいだろうし、集中しきれないだろうし、もし働くのであれば違う業界をみてから公認会計士になるのもいいよなと思ったから。でも、修業期間として、会計士に関わる仕事をしながら勉強できるメリットもあると思うので、会計士になりたい人にはとてもお勧めできる。

 

就活を通じて、色々な人に話をきいたり、自分を整理したり、選考受けて落ちたり受かったり、悩んだりすると思うけど、気軽にやればいいと思う。休むのも大事。

でも学生という特権を生かして、色んな大人の話を聞けるのはやっぱり特権だからちょくちょく動いてみるのは良かったなと思うのでお勧めする。緊張して連絡をするのも億劫だとおもうけど、心の中で「間違って送っちゃった」っていう体で、OB訪問アプリでメッセージを送っちゃえばいいんじゃないかな。

先のことは分からないから、とりあえず今の段階で納得のいく進路になるよう願っています。